| (77)普及に情熱を燃やした伊東のゴルファーたち |
番組名:伊豆伊東のゴルフ物語 |
更新日(2020/05/21)

日本プロゴルフ殿堂(松井功・理事長)では毎年、ゴルフ界発展に貢献したプロゴルファーを顕彰しているが、2019年度の男子プロは佐藤精一(元我孫子GC)が顕彰された。先般、その佐藤に心境を聞く機会があった。
佐藤は1966(昭和41)年に袖ケ浦CCで日本オープンを制したのを始め、数々のシニア競技にも勝っている。我孫子GCでは山本増二郎、林由郎に指導を受けて成長しているが、テンポの速いスウィングの持ち主で『早打ちマック』というニックネームをつけられていた。
現在は茨城県の水海道のゴルフ場で引退後のゴルフを楽しんでいるが、現役時代に記憶に残るできごとは『川奈ゴルフでのプロ月例競技に出場する際、前泊の暖香園で受けたもてなしです』と数十年前の記憶を辿りながら、淡々と語った。
『私は我孫子GCに入れてもらい、最初からプロになろうとは思いも寄らないことでした。ところが先輩プロの手引きでその道が開け、指導してくださったのは山本さん。川奈出身の方で、作法、技術の面は厳しかった。会員だった北岡さん(暖香園先代社長・丈人氏)には物心両面からお世話になりました。腹一杯食わせてもらいました』
例年、春になると関東プロゴルフ協会主催の月例競技が川奈ゴルフで行われ、佐藤は林由郎らに連れられて伊東を訪れて競技会に出た。といっても現在の会社員の出張とは違い、諸経費は自分払い。先輩プロに費用負担をしてもらっていた。佐藤のような謹厳辞直な性格の持ち主は倶楽部会員である篤志家の支援を受けた。殿堂入り表彰の場で『伊東でお世話になったことはいまも忘れられないよ』
佐藤はこの言葉を繰り返していた。
《写真・水海道のゴルフ場で伊東での思い出を語る佐藤精一》
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