| (29)『カワナ。懐かしい』 〜川奈に駐留した元米兵の思い出 |
番組名:伊豆伊東のゴルフ物語 |
更新日(2018/12/28)

毎年、春になるとアメリカでのゴルフトーナメント、『マスターズトーナメント』がゴルフ界の話題にのぼる。このトーナメントは戦前の昭和10年に、アメリカへ遠征した日本のプロたちも出場している。当時はボビー・ジョーンズが創始した競技としてごく小規模な競技だったが、いまは世界的な大きなイベントに成長した。以前のことだが、これを取材した時のこんな話がある。コースの9番を歩いていたらガードマンに声を掛けられた。
『あなたは日本から来たゲストか』に次いで『川奈のゴルフ場をご存じか』『私は兵役時代に日本へ駐留していた。川奈のゴルフ場にいたが、いまあのゴルフ場は現存しているか』と突然、川奈の話を持ちかけられた。
さらに『あそこのゴルフ場にはチェック・チンというプロがいた。彼はうまい英語を話していた』と懐かしがっていた。
オーガスタの町といえば、近くに米軍の通信基地がある。フォートゴードン基地で、ここには昭和25年の朝鮮動乱の際、戦場に向かった元兵士が多く住んでいて、その元兵士と結ばれた日本人が多い。時代が流れ、さて、どのくらい健全か。元米兵の記憶にあった陳清水さんは戦後、川奈ホテルに勤務した。物腰が柔らかい、戦前派のプロだった。流ちょうな英語で人をそらさない対応で、米兵の間でも知られた存在だった。『礼儀作法は川奈仕込みだった』(長女の神原美和さん)。
《写真・オーガスタナショナル俱楽部の正面玄関》
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