| (47)東京放送の女子オープンゴルフ〜プロの面目を保った樋口久子の優勝 |
番組名:伊豆伊東のゴルフ物語 |
更新日(2019/06/04)

女子プロゴルフ競技の走りは、昭和43年に創始されたTBS女子オープンゴルフである。日本ゴルフ協会はいつの間にか、TBS主催の競技を自分のものに組み入れてしまっている。主催はあくまでも東京放送で、日本ゴルフ協会は協賛だったはず。
TBSが創始した頃の女子ゴルフ界は、上流階級の婦人連が強く、女子プロの存在感はなかった。TBSが女子プロの競技を創始するといっても、ゴルフ界は問題にしなかった。しかし、女子アマチュア界のリーダーだった三井栄子さんらの上層部は、いずれは女子プロの存在は必要という意見を持っていた。
女子プロの競技開催に熱を上げていたのはTBS会長の今道潤三さん。ゴルフ愛好家だった。ある日、幹部会議の席上で『女子ゴルフをやる』と断言した。当時、運動部や総務部に在籍しゴルフ体験者たちは『女子プロの競技といってもアマチュアに勝てない』という見解を持っていた。
コースは河川敷のTBS越谷。河川の土手にテレビカメラを走らせ、プレーヤーを追う中継を強調していた。
競技は12月の寒い日に行われ、優勝を狙う一番手に樋口久子が挙げられた。アマチュア勢は清元登子が注目されたが、2日間、54ホールの競技で争われ、樋口が148打で優勝した。アマチュアの清元は160打でベストアマに輝いた。清元は当時、パワーのあるロングヒッターで注目されたが樋口から12打の遅れで4位タイ。中村寅吉の秘蔵っ子で女子プロの面目を保ったが、この勝利は女子プロにとって価値あるものだった。
《写真・TBS女子オープンゴルフに優勝し今道会長からカップを受ける樋口さん》
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