| (46)ゴルフ倶楽部の歌 |
番組名:取材メモ・写真に見る日本のゴルフ史 |
更新日(2021/11/02)

世界のそれぞれの国には、国威高揚、その民族的な存在感を象徴するような国歌がある。同じように戦前に創設された会員制のゴルフ倶楽部にも「倶楽部の歌」があった。古くは1913(大正2)年創設の東京ゴルフ倶楽部(現在は埼玉県狭山市)には『駒沢の歌』があった。
その東京ゴルフ倶楽部の隣には、霞ケ関カンツリー倶楽部があり、コースは隣り合わせだが、この地域においては東京ゴルフ倶楽部より霞ケ関カンツリー倶楽部の方が古くから存在する。この倶楽部も歴史は古く、36ホールを備え、かつてゴルフの国際競技である『カナダカップ』の舞台になった。今年は東京オリンピックのゴルフ競技の会場だが、この倶楽部の会員だった歌手の藤山一郎作詞、作曲による『KCC(霞ケ関カンツリー倶楽部)の歌』がある。
東京ゴルフ倶楽部の歌は1928(昭和3)年に披露された。その年に同倶楽部で東西対抗競技が行われ、この時、会員だった岡庄五が、日本ビクターに依頼して曲を作らせたものだ。
作詞は音羽時雨、作曲は佐々紅華。レコード盤になって残されていないが、競技に出場する会員の応援歌だったようだ。
さらに倶楽部の誕生は前記の二倶楽部より新しいが、同じ埼玉県にある飯能ゴルフクラブには作詞・星野哲郎。サトウ新一作曲による『飯能ゴルフクラブの歌』がある。ハウス内の食堂で出される割り箸の袋に詩が印刷されていた。このように学校、市町村、スポーツの組織などにはそれぞれの応援歌を持っているところが多く、演奏されるたびに感動を覚えるものだ。ゴルフ場の歌はかつてクラブハウス内でBGMとして流されていた倶楽部もあったが、ゴルフは静かな環境で楽しむスポーツだから、会員間で倶楽部の歌を話題にすることは稀だった。
《写真・「KCCの歌」の譜面(下は譜面のアップ)》
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