| (39)ウィンザー公の日本の思い出 |
番組名:取材メモ・写真に見る日本のゴルフ史 |
更新日(2021/08/27)

1921(大正10)年、昭和天皇は欧州訪問の旅に出られて欧州各国を親善訪問された。その翌年、英国の皇太子エドワード8世がその答礼として来日され、両国の皇太子は東京の駒沢にあった東京ゴルフ倶楽部でゴルフを楽しまれた。
エドワード8世(退位後ウィンザー公爵。以下、ウィンザー公)は『王冠を捨てた恋』で知られるが、離婚歴のあるアメリカ人の女性シンプソンさんと恋に落ち、結婚のために在位僅か1年足らずで王位を捨てた。
さて、1964(昭和39)年のこと。世界女子アマチュアチーム選手権という競技がフランスのパリ郊外にある名門ゴルフ倶楽部サンノン・ラ・ブルテッシュで開かれた。この時、パリにご滞在のウィンザー公が観戦された。公は大のゴルフ好きで、日本チームを見かけると声をかけた。日本チームは小坂旦子、泉谷珠子、松波紘子のメンバーで出場していた。小坂は信越化学社長・小坂徳三郎夫人、泉谷珠子は大阪・泉谷という料亭のお嬢さん。松波は女子プロで活躍した服部道子のお母さん。三者とも日本女子アマチュアゴルフ選手権の優勝経験者だった。
競技を終えたところにウィンザー公は、『昔のことだが、日本を訪問したことが懐かしい思い出だ』と対応した小坂夫人に42年前の日本訪問のことを語りかけてきた。当時の皇太子(昭和天皇)とゴルフを楽しまれた思い出話に花を咲かせながら小坂夫人と固く握手を交わした。この当時の写真を見た小坂夫人は『恥ずかしい。高貴な方とのご挨拶なのに、私の方が頭が高くて・・・』と語っていた。
ウィンザー公は1972(昭和47)年、77歳で他界された。
《写真・ウィンザー公と握手を交わす小坂夫人》
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