| (7)通隆氏が語る近衞家のゴルフ |
番組名:取材メモ・写真に見る日本のゴルフ史 |
更新日(2020/11/28)
近衞家の次男で、日本ゴルフ協会の会長や東京ゴルフ倶楽部理事長を歴任された通隆氏がご健在の頃、近衛家のゴルフについて語ってもらったことがある。
近衛家は内閣総理大臣を務めた文麿氏を筆頭に千代子夫人を始め、ご一家を挙げてゴルフ愛好者ぞろいで、毎年夏になると一家を挙げて軽井沢で過ごすのが恒例になっていた。近衛家は二男二女で、男子は文隆、通隆両氏の二人で少年時代からゴルフに馴染んでいた。

通隆氏が言うには『ゴルフは親から教えられたのではなく、夏の間、一家を挙げて軽井沢で過ごすのは子供にとっては退屈で、親がコースに出ている時、親のクラブをこっそり持ち出し、コースの片隅でボールを打ったものです。いつしか飛ぶようになり、ゴルフとはこんなものと、基本を覚えました』
だから文隆氏のように16歳の若さにして、大人を相手に戦える基本技術と作法を覚えたのだろう。
しかし、世相は不穏でゴルフどころではない時代になったために、文隆氏には競技歴がない。弟の通隆氏は兵役には服したが、ホームコースの相模CCは日本に駐留した米軍の接収を免れたため、戦後同コースで開かれた関東アマチュア選手権に優勝経験をもっている。その通隆氏はこう語っていた。
『兄文隆のゴルフのスケールの大きさは、我々のものとは比較にならないほどけた違いだった。打ったボールの勢いの強さ、弾道の高さは足元に及ばなかった』と首をすくねた。
《写真・近衛通隆さんのスイング》
|