(24)実力ナンバーワンは鳩山一郎 |
番組名:取材メモ・写真に見る日本のゴルフ史 |
更新日(2021/04/15)

日本の内閣総理大臣は初代の伊藤博文以下、先日就任した菅総理が99代目になるが、歴代総理の中にはゴルフ愛好家が沢山いる。この中で腕前の実力者は鳩山一郎(52代)になりそうだ。
鳩山は1935(昭和10)年、アマチュアの東西対抗競技(茨木カンツリー倶楽部)に東軍のメンバーとして、ダブルスとシングルスに出場している。成績は、ダブルスは引き分け。シングルスは敗戦。しかし、黒星を喫したとはいえ東西対抗の代表に選ばれるということは、トップクラスの実力者たる証拠だ。
翌1936(昭和11)年には日本アマチュア選手権(我孫子ゴルフ倶楽部)に出場しているが、残念ながら36ホールの予選で188(98・90)を叩いて予選突破はならなかった。文部大臣の要職を退いてからのことだ。
米国の人気プロのジャック・ニクラウスに挑戦したのは田中角栄(64代)だった。小金井カントリー倶楽部の会員としてホームコースで強豪ニクラウスにチャレンジした一幕はゴルフ界の話題になった。
先頃、退任した安倍晋三(96代)のゴルフは、トランプ米大統領とのゴルフ外交でしばしば話題になった。ゴルフ王国の米大統領とゴルフを通しての親善外交は、祖父(岸信介)に負けないゴルフ外交を成功させたといえる。安倍のゴルフはエネルギッシュではないが、良き同伴競技者といわれるような行儀のよさが印象に残る。歴代総理の中では優等生ゴルファーの一人に挙げられるのではないか。
《写真・ゴルフの実力ナンバーワンといわれる鳩山元総理のショット》
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