| (17)岸さん、ゴルフ週間開幕に一役 |
番組名:取材メモ・写真に見る日本のゴルフ史 |
更新日(2021/02/15)

1957(昭和32)年度『ゴルフ週間』の開幕は、岸信介総理が開幕のプレーに出場して大きな話題になった。オープニングのプレーが行われたのは旧程ヶ谷カントリー倶楽部(現在は横浜国大のキャンバス)のコースで、岸をメインゲストにホスト役が野村駿吉(日本ゴルフ協会副会長)、女優でゴルフのうまい荒川さつきに在日米軍のスミス司令官の4人組。夏の到来を告げる蒸し暑い日だった。
主賓の岸はこの年に56代目の内閣総理大臣に就任したばかり。年の初めにはアイゼンハワー米大統領(愛称アイク)とワシントンで日米首脳会談を終えたところだった。日本ゴルフ協会副会長の野村が懇願して岸の出場が実現した。
ワシントンでの日米首脳会談後、岸はアイクとワシントン郊外のコースでプレーし、記念にゴルフセットが贈られた。ベンホーガンモデルのフルセットだった。
岸はこのクラブを持ち込み、お披露目をした。コースにはスポーツ記者や政治部の記者らが大勢詰めかけたが、話題はもっぱら、アイクから贈られたというクラブに集中した。
いざ、スタートとなると1番のティ―グラウンド周辺はカメラマンが取り囲んだ。すると岸はギョロ目で周囲を見渡しながら『おーい!危ないぞ。気を付けてくれよ。このクラブにはまだ慣れていないからどこに飛ぶかわからんぞ』と注意を促した後、国会における答弁のごとく「そつなく」会心のショットをフェアウエーの真ん中に放ち無事、大役をこなした。
《写真・ゴルフ週間開幕日のゲストとして、程ヶ谷CCの1番で第1打を放った岸さん(荒川さつきさんと共に)》
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