更新日(2022/08/21)
1961(昭和36)年の秋、米国女子プロの大御所パティー・バーグが用品メーカーの支援で来日した。バーグはアメリカにおける女子プロの先駆者で、女子プロの地位を確かなものにした大立者だ。 来日したバーグは秋晴れの1日、埼玉県の東京ゴルフ倶楽部でのエキシビジョンマッチで、女子プロの第一人者といわれるにふさわしい確かな腕前を披露した。バーグとのプレーに同伴したのは同倶楽部専属プロの陳清波、永井謙治に川奈で育った杉本伊代子。 その頃、日本の女子プロは夜明けの時代で、杉本の妹である幸子や中村寅吉に育てられた樋口久子らが研修会で腕を磨いていた。 バーグの模範プレーに出場した杉本は、当時実力ナンバーワンといわれたことから、この催しに特別参加した。 バーグは観客と気さくに言葉を交わしながらプレーしていたが、時折大きな声で『日本の世の奥様方よ。家庭に閉じこもることなく、コースに出て白球を思い切りたたきましょう』と呼びかけた。 バーグの普及活動が功を奏したのか、これを機に女性ゴルファーが次第に増え、女子プロの誕生に拍車がかかった。バーグはこの来日を記念して倶楽部にカップを寄贈した。 東京ゴルフ倶楽部では毎年、秋にパティー・バーグ杯として家族会員を対象にした競技会を行っている。 《写真・高松宮妃殿下と談笑するパティ―・バーグ(昭和36年〜TGCで)》
|