更新日(2022/04/07)
毎年、春になるとゴルフ界では稀な珍事というべきか、1ランドに2度もホールインワンを記録したゴルファーのことを思い出す。話題の主は鍋島直泰さん(1901〜1981)で、旧佐賀藩13代目のお殿さまだ。ゴルフの名手だった。鍋島さんが1ラウンド2度のホールインワンを記録したのは1961(昭和36)年5月の程ヶ谷カントリー倶楽部(当時は横浜市にあり、現在は横浜国大のキャンバスになっている)の倶楽部競技でのこと。鍋島さんは会員としてこの競技出場していた。 最初のホールインは、10番(180ヤード。パー3)。それから5ホールでパーを取り続け16番のパー3で再びホールインワンを記録した。この日2度目の快挙で、ご本人はもちろん、同伴競技者は想像すらできない快挙に驚き、泣きながら鍋島さんに抱きついたそうだ。 しかし、鍋島さんはさすがベテラン。長年やっているので『こんなこともあるのか』と思ったそうで、『極めて冷静だった』とこの日の同伴競技者は語っていた。慌ただしく動いたのは倶楽部側で世界的にも珍しい快挙で、ギネスブックに登録をしたりの騒ぎだった。あれから60年の月日が過ぎた。世界的な快挙を生み出したコースはもう消えてない。〆 《写真右上:お元気な頃の鍋島直泰さん、写真右下:鍋島直泰さんのダブルホールインワンのスコアカード》
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