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衰えぬフォークボール元祖の長打力 番組名:孔球偉人列伝

更新日(2011/05/19)

 プロ野球中日ドラゴンズのエースとして昭和29年、日本シリーズを制した杉下茂さんは今年、85歳になるが矍鑠(かくしゃく)としてゴルフを楽しんでいる。『最近はドライバーショットが飛ばなくなりましたね』とぼやくこともあるが、乗用カートを使うこともなく一旦、コースに出ると18ホールを大股で闊歩する。

 現役時代、恩師の天知俊一さん(故人・中日ドラゴンズ元監督)にゴルフの手解きを受け、以来ゴルフ歴は60年を超える。その頃は特注のケネス・スミスのクラブを振り、ドライバーショットの距離では若いプロも舌を巻いたほどの長打力を誇った。しかし『年齢が60歳を超えてからめっきり飛ばなくなり、せがれ(長男・茂治氏〜慶應義塾大学でラグビーのレギュラーだった)に負けるようになった。これが悔しくて負けたくない一心から体にあったクラブを捜し求めてきた。やっと感触のいいクラブに巡り合い、飛距離は以前ほどではないが満足できる距離が出だした』と意気軒昂。先日、名門・東京ゴルフ倶楽部をプレーしたが、400ヤードを越す18番を楽々と2打でグリーンに乗せ、バーディを逃すという健闘ぶりだった。『力任せに打つから、時々フォークボールも出ますよ』と苦笑することもあるが、杉下さんがいうフォークボールとはダッグフックのこと。ゴルフではダッグフックが出るのはパワーがある証拠。げに恐ろしきは85歳のパワーかな。

《写真・パワーフルなショットを披露する名投手の杉下さん:右》