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86歳、ただいま現役 番組名:孔球偉人列伝

更新日(2009/11/26)

 プロゴルファーの石井朝夫(ともお)さんはことし86歳。毎週水、木曜日の2回、東京・五反田TOCビル屋上にあるゴルフ練習場『フタバゴルフガーデン』(電話03―3494― 3600)でアマチュアの指導に当たっている。
 『この歳まで動き回るのはお礼奉公と、自分が体験してきたことを多くのゴルファーに伝えたい一心だ』と、時には模範ショットを織り交ぜながらレッスンに従事する最高齢のプロだ。

 石井さんは昭和20年代の終わりから昭和40年代後半にかけ、一世を風靡(ふうび)した名プロだ。国内では読売プロゴルフ選手権、関東オープン選手権、ゴルフ日本シリーズを制し、海外においてはアジアサーキットゴルフでマレーシアオープン、キャピトルヒルズ(マニラ)に優勝し、マスターズトーナメントには3回も出場した“つわもの”である。

 『お礼奉公』と石井さんはさりげなくいうが、練習場の経営者だった松島杲三(こうぞう)さん(平成8年没)は石井さんにとっては大恩人である。戦後間もなく、石井さんは勤務先のゴルフ場でリストラに遭い職場を失った。同情した松島夫妻は若い石井さんに援助の手を差し伸べ2年間、一室を無償で提供した。松島さんは昨年秋、鬼籍に入った。『今日あるのは松島さんのお陰・・・』と練習場の看板プロとして86歳の今日も現役だ。

【写真・レッスンに汗を流す石井さん(左)=フタバゴルフガーデンで】