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室谷さんの諸国漫遊 番組名:孔球偉人列伝

更新日(2007/10/09)

 大正から昭和にかけてアマチュアゴルファーとして活躍した室谷藤七さん(1882〜1976)は1929(昭和4)年、世界ゴルフ漫遊の旅に出たが、先頃、長女の室谷尚子さん(神戸市在住)から『70数年前の父のパスポートやそれに添付されていたゴルフ漫遊の訪問先を綴った案内状などが突然出てきました』とそのコピーが送られてきた。室谷さんはその年、商業視察を目的に世界16か国訪問の旅に出た。そのついでといってはなんだが、世界の一流ゴルフコースを歴訪して腕を磨いたようだ。旅は78年前の昭和4年3月、壮途につきドイツ、フランス、イタリア、アメリカなどを訪問した。その間、世界の名コースを歴訪している。セント・アンドルーズ、グレンイーグルス、ミュアフィールド、ホイレークなど英国のオープン選手権の舞台になるコースを踏破した。

  旅人・室谷さんは神戸のご出身、明治39年に東京商大(現一橋大)を卒業して神戸で室谷商店を経営した。学生時代からスポーツ万能でボート、剣道、柔道、テニスをこなした。ゴルフは広野ゴルフ倶楽部、神戸ゴルフ倶楽部理事長を歴任し、広野ゴルフ倶楽部創設の発起人だった。抜群の運動神経にものをいわせ、日本人として初めてのスクラッチプレーヤー(ハンディキャップ0)になり、海外遠征(上海のチャイナアマ)にも出かけた。一流好みの室谷さんならではの豪華版の旅だったらしい。家人は『商業視察は言い訳ね。さぞ楽しいゴルフだったでしょう?』と想像しているらしい。

【写真・長女の尚子さんが発見した旅程表】