更新日(2022/09/21)
話は少し、古くなるが軽井沢のあるゴルフ倶楽部で会員を対象にした理事長杯競技に、理事長が優勝して優勝カップをだれが渡す、と大騒ぎになった話がある。 その話題の主はプロ野球の名投手といわれた杉下茂さん。フォークボールを駆使して中日ドラゴンズを優勝に導いたことがある。 杉下さんは現役時代からゴルフが大好きで、第一戦を退いてからゴルフ場通いに熱心で、夏は熱い東京を避けて涼しい軽井沢で過ごすのが習慣で、会員制の倶楽部に入会した。その倶楽部では役員を仰せつかり、理事長を務めた。 ある夏のこと、杉下さんは理事長杯競技に出場した。するとあれあれよと勝ち進んで優勝した。理事長杯競技に理事長が優勝して慌てたのはゴルフ場側だった。理事長杯に理事長が優勝したら、いったい誰がカップを渡せばいいか。 まさか理事長が自ら自分にカップを渡すわけにもゆかず。地元在住の倶楽部役員に急遽、カップのプレゼンターを務めてもらい、ことは収まった。 勝った杉下さんはカップを手に『なんだか、奇妙な結末だったね。喜ぶべきか、反省すべきか。よくわからないよ』照れくさそうにカップを受け取り、『もう理事長杯には出ないよ』 《写真・(左)トロフィーを受け取る杉下さん(左下)》
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