メダリストが見当たらない 番組名:ゴルフ温故知新

更新日(2015/07/17)

  本年度の日本アマチュアゴルフ選手権は創始100年を迎え、記念大会としてこの7月、兵庫県の広野ゴルフ俱楽部で行われた。7月13日、最終日の決勝には高校生の金谷拓実君(尾道GC)と中学生の中島啓太君(那須小川)というともにハイティーンゴルファ―が勝ち残り、金谷君が10&9の大差で勝った。

  主催する日本ゴルフ協会は100回を記念して競技方法の一部を変更して実施して、参加者増を図った。その一例はマッチプレーに進む予選通過者を増やした。従来は16人だが、今回は64人に変更し、大会の日数を6日間とした。
  大会の第1日、第2日がストロークプレーによる予選競技だったが、本来ならば予選競技で一番いいスコアを出した競技者をメダリストとして、称えるべきだが、新聞報道によると《阿久津未来也君、村山駿君が通算7アンダーパーのスコアでマッチプレーによるトーナメント戦にトップで進んだ》と報道され、メダリストの文字は見当たらなかった。ここが問題だ。この種の競技は本来なら予選で一番いいスコアを出せば『メダリスト』として主催者から金メダルが与えられるのに、”トップで進んだ„という表記はひどい。

  記事を書いた記者の知識不足か。それとも主催者がきちんと広報活動をしていなかったのか。ミスの元凶はいずれかだ。ゴルフ競技の本質を曲げる暴挙ともいえよう。

  日本アマや各俱楽部選手権には予選トップのスコアをメダリストとして表彰するしきたりがある。マッチプレーに入ると予選の成績は一旦、切り捨てられるからだ。競技終了後、優勝者、次点者と並んでメダリストにはメダルを授与されるのが本来の形だ。

   現在の日本のゴルフ界は、プロゴルフの競技が全てというような印象が強い。競技はほとんどがストロークプレーばかりだから、新聞、テレビは競技方法に関する知識が希薄になっている。だからアマチュアは影が薄い。アマチュアゴルフを統括する日本ゴルフ協会のことをプロ育成協会というとの悪口すら聞こえてくる。競技のしきたり、伝統について主催者はもと気を配るべきだ。

《写真・昭和34年の日本アマ表彰の一コマ。左からランナーアップの石本喜義さん。優勝者の中部一次郎さん。メダリストの小栗市三さん=相模CCで》〆