理事長杯競技に理事長が勝っちゃった 番組名:ゴルフ温故知新

更新日(2008/12/19)

 群馬県の嬬恋村にあるプリンスランド・ゴルフクラブ(小池幸男支配人)は、昭和45年7月の開場で、避暑地のゴルフ場として人気のある。このクラブではトップシーズン中に4大競技(クラブ選手権、シニア選手権、理事長杯、水谷準氏記念競技など)を開催しているが、去る8月24日、その一つである理事長杯競技に理事長の杉下茂さん(82)自らが優勝するという類まれな快挙にクラブは沸いた。

 理事長杯は8月23〜24日の2日間にわたって行われ、腕自慢の会員30余人が参加した。第1日は予選18ホールのプレー。翌24日の決勝ラウンドは雨中で27ホールの競技だった。優勝した杉下さんの予選のスコアは51・49。『91も叩いちゃったよ』と頭を抱えていたが、決勝ラウンドの24日は雨中のプレーにもかかわらず雨具をまとい、もくもくとプレーを続けた結果、47・45・43のスコアでホールアウト。予選から通算すると決勝まで9ホールごとのスコアは尻上がりに2打づつ縮めている。  快調にプレーを続ける杉下さんを見た小池支配人は『もし杉下さんが優勝したら、カップのプレゼンターはどうなるか』と心配になった。

 結果はその通り。プレー後、常任理事、競技委員長の黒岩清さんに急遽プレゼンターを依頼し、目出度く理事長杯は理事長の杉下さんに渡った。『自分が勝ってカップを自分に渡すのは変だし、黒岩さんに頂いて良かった』と杉下さんは破顔一笑。名投手として日本シリーズを制した時に似た喜びだったらしい。

《日刊工業新聞掲載》



【写真・杉下茂・理事長(左)の優勝に、理事長杯を渡す黒岩清・常務理事=プリンスランドGC提供】