松喰い虫退治 番組名:ゴルフ温故知新

更新日(2007/07/25)

 松喰い虫が活動する季節になりました。松の大木は松喰い虫に取りつかれるとアッという間に枯れてしまいます。昭和50年代から被害が顕著になり、1年間に1千万本以上が枯れる被害が出た年もありました。松喰い虫は外国から飛来したといわれる厄介者です。この大敵を完全に駆除するすべはなく、防御策として松に栄養剤を注入するのが普及した予防対策のようです。松喰い虫退治には殺虫剤の空中散布は効果があるらしく、大きな松の真上から薬剤を散布する手段がとられています。しかし、空中に薬剤をまくとなれば薬害が発生する危険性があり、昆虫や益鳥の被害が及んだら大変です。

ひところ実施されてきた薬剤の散布方法は、アドバルーンに細いホースを取り付け、地上の手押しポンプによる水圧を利用して薬剤を送り込み、薬を散布していました。だが、アドバルーンは風まかせでコントロールがままならぬこともあり、作業は難航することもしばしでした。なにしろ殺虫剤を散布するわけですから間違って民家に撒かれたら大変な問題になります。

そこで登場したのはリモートコントロールで操縦を操れる模型ヘリコプターです。模型に薬剤の入ったポリ容器を取りつけ、松の大木の上まで飛ばしてそこから散布するという方法です。風の強い日を避ければ、ほぼ計画通りに散布できるということですから、簡便にして効果のある方法のようです。手元狂って民家に撒かれたというようなことはなさそうです。

ところで松喰い虫とは身長3cmほどのマツノマダラカミキリのことです。この虫が松を食いものにするのではなく、体内にマツノセンチュウという寄生虫がいて、マツノマダラカミキリが松を食い、その傷跡からマツノセンチュウが樹内に侵入して組織を食い荒らすそうです。残念なことにいまのところマツノセンチュウの完全制圧の決め手はないということです。



【写真はリモコン操作のヘリコプターによる駆除作業】