出てきた価値ある骨董品 番組名:ゴルフ温故知新

更新日(2007/05/16)

 インターネットの骨董品オークションで、しばしば価値のある『お宝』が競売にかけられるがゴルフのグッズも例外ではない。
東京・港区の高木邦雄氏(会社役員)は先頃、昭和初期に作られた高さ30センチ弱の純銀カップをオークションで手に入れた。ケースに記された文字によって戦前、東京・銀座6丁目にあった大西錦綾堂の製品であるのが分かった。
カップ本体は文字が刻まれていないので前歴は不明。察するに戦前のゴルファーがゴルフ大会用にと保管していたものらしい。戦争、銀器献納、終戦という流転の末、オークションにかけられたようだ。

 銀座の大西錦稜堂は戦前のゴルフ雑誌に《カップ、トロフィー、賞品など、ゴルフの賞品は、特に勉強つかまつ仕り候》という広告を出ていた。銀座には古くから銀器を加工するカップ製造の専門店があった。服部時計店を筆頭に、田屋、宮本商行、マツダゴルフ商会、銀座ゴルフ商会などは輸入ゴルフ用品や洒落た銀製の灰皿セット、ペン立て、倶楽部のロゴマーク入りのスプーンなど手の込んだ銀製品など店頭に並べていた。戦前の紳士たちは銀製品の賞品を好んだ。だが、戦後は一変して婦人もの優先になり、下着までが賞品として登場した。それはさておき、このカップを眺めた銀器専門職は『きれいな仕上がりで、今日、このような線の美しさの再現は容易でない』と戦前のカップの線の美しさを褒めた。

【オークションで高木氏は入手した銀座・大西錦稜堂作の戦前のカップ】