進化したゴルフシューズの中身と重量 番組名:ゴルフ温故知新

更新日(2006/03/22)

銀座4丁目で靴店(ミラノ)を営む窪田邦男さんは、この道50年のベテラン靴職人だ。連日、修理、販売に汗を流しているが、長い経験に基づいていい靴の条件を語ってもらったら、こんな答えが返ってきた。『いい靴とは、当たらず(靴ずれしない)、脱げず(ゆるゆる)が絶対的な条件で、歩く靴は重く、走る靴は軽いのがいい』ということだった。かつてゴルフシューズは、英国製は最高といわれた時代があった。革製で見るからに重厚、頑丈(重量は500グラム以上)だから、一度買ったら一生ものといわれていたが、最近のゴルフシューズは運動機能を高めるために重量が軽くなった。通気性を重視するため革製を避け、素材は合成皮革のものが主流になっている。まさにゴルフシューズの進化だ。重量は平均すると片方が350グラムから400グラムになった。英国製のものより100グラムも軽減された。

 ゴルフシューズは軽いと却って疲れるといわれた。だが最近の商品は軽くてもプレーからくる疲労を軽減できるような構造になってきた。企業の持つ独自の技術の粋を結集させて開発されているからだ。そのシューズの代表例をブリヂストンスポーツから3月上旬に発売されたツアーステージブランドシューズに見ることができる。

 さまざまな機能のうちの一つにトレッドグリップパターンがある。タイヤの溝のような突起(従来は鋲だった)が靴底についいる。これが芝の上での滑り止めになる。シューズ底の内外側に、縦方向に突起が配置されているが、こちらはスウィング運動の最中、体の捻りを支える左右の壁の役割を果たす。サイドグリップパターンという構造だ。一番特徴的な機能はアーチパワーソールだろう。ソール(靴の中敷)を足骨形状に合わせたコンケイプ(中央が窪んでいる)形状にすることにより、歩行の安定性を求め、歩行効率を高める働きをする。

 こうなるとゴルフシューズは重い方がいわれた定説は完全に覆される。驚くことにこれらのシューズは皮製品に似せて、ある程度の重量感を持たせている。ゴルフシューズは軽いと足元が安定しない不安感を払拭する工夫だ。防水機能もある多機能搭載のゴルフシューズの進化は無限に進むようだ。

 ツアーステージXスパイク(甲部分は天然皮革使用)は29,400円。パラディーゾ(男子用)が15,750円。女性用が14,700円。〆