Golferweb
■■ ゴルフ情報総合サイト ■■
ゴルフを楽しむコンテンツが満載!
 アプリ/コンペはリビングで参戦!
 
 


冨士CC50年、設計者の記念碑 番組名:ゴルフコース見聞録

更新日(2008/09/19)

 昭和33年8月に開場した富士カントリークラブ(伊藤淳理事長)がこの夏、開場50周年を迎え、多彩な記念行事を催した。このゴルフ場は御殿場市長だった勝又春一氏を中心に、御殿場市とゆかりの深い元総理大臣・石橋湛山氏らが地域活性化のための観光開発を発案し、その一環としてゴルフ場誘致を決めた。

着工後、資金難から一度、頓挫した苦難があったが昭和32年9月、山形章氏(塩水製糖社長)を頂点に、実務派の山形晋氏(同副社長)、村山捨吉氏(海運業)、宮川三郎氏(東洋経済新報社)らの主導で工事が再開され同33年4月、仮開場にこぎつけた後、同年8月、秩父宮妃殿下のテープカットで正式に開場した。
山岳コース故に、18ホールを回るのは難行苦行の連続だったが、会員諸氏の思い入れで年々コースは改良され、設計者のいう『全ホールから富士山が見える』名コースに成長した。開場当時、東京からだと御殿場駅からタクシーか、高速道路のない道路を土煙をあげて走るしかなく、不便だった。だが倶楽部ハウスから霊峰富士を目前に眺められ?富士山を独り占め?できるのは、どこのゴルフ場にもないのが特徴で、景観の素晴らしさはいまも変わらない。倶楽部では創立50年を記念して設計者の赤星四郎氏を顕彰する記念碑が18番グリーン横に建立した。設計者を顕彰しようとする会員諸氏の思い入れの表れだろう。




《日刊工業新聞掲載》

【写真・コースの一角に建立された設計者を顕彰する記念碑】