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カンボジアのゴルフ事情 |
番組名:ゴルフコース見聞録 |
更新日(2008/03/12)
『カンボジアに素晴らしいゴルフ場があるので、プレーしてみないか』と誘われ、2月の中旬、半信半疑で出かけた。世界遺産のアンコールワット(お寺の街という意味)はよく知っているが、ゴルフ場は初耳だったからだ。東京から関西空港を経由して約6時間、アンコールワットの玄関口、シェムリアップ(国土の北西部に位置する)に到着する。ここには2ヶ所の本格的なコースがあった。2年前にできた『ホキットラーCC』と開場1年目の『アンコールリゾート』。両コースともこの国では初めてのゴルフ場である。リンクスを連想させる18ホールのチャンピオンシップコースだった。来場者はまだ少ないせいか、芝(ティフトン)の状態は上々。前者はタイ国の事業家の経営、後者はヨーロッパのプロツアーで活躍しているニック・ファルドの設計で完成した世界水準の本格派のコースだ。
『ホキットラーCCは先輩格だけあって、クラブハウス、食堂も完備していて、キャディも手慣れている。人件費は安いからプレーヤー一人にキャディ一人が乗用カートで付き添ってくれる。目標の方向を見誤る心配はない。
気候は12月から3月にかけて、日本人ゴルファーにとっては最高のシーズンのようだ。直射日光の下では摂氏30度を超える。だが国土全体が高台になっているので湿度が低く、日本の5月中旬の陽気に匹敵する快適さだった。
うねったグリーン、フェアウエーに食い込んだウォーターハザードが曲者で、難しさを感じさせる。ここが日本のバブル時期に完成したコースとは一味違った内容であろう。腕自慢、冬の寒さから脱出したいゴルファーにはぜひ挑戦していただきたいゴルフ場のようだ。
気になるプレー費用はグリーンフィー、キャディフィーで150米ドルほど。個人でプレーするよりグループで旅行会社を通じた方が安上がりのようだ。ホキットラーCCでは昨年、プロ競技のカンボジアオープンが開催され、日本のプロも出場しているが、現地人のゴルファーはいない。
【写真・世界遺産のアンコールワットの日の出とホキットラーCCとアンコールリゾートのコース】
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