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ゴルフ場で育つカブトムシ 番組名:ゴルフコース見聞録

更新日(2006/09/13)

 ひところ、日本のゴルフ場は農薬を使って雑草を退治していたので、なかなか昆虫が育たなかった。
だが、最近はトンボ、蝉は言うに及ばず、モグラまでが頻繁に出没するほど、全国的に環境がよくなった。農薬の使用が減ってきたせいだろう。

先日、東京ゴルフ倶楽部(埼玉県狭山市)でプレーしていたら、キャディが
「コースの片隅にあるクヌギの大木にカブトムシが育っていますよ」
と教えてくれた。
「けれども烏に襲撃されて自慢に角を残して食べられちゃうから可愛そう」
という。

カブトムシやクワガタムシは、昆虫好きの子供たちにとっては羨望の的だ。東京ゴルフ倶楽部のコースの隅にあるクヌギには数年前からカブトムシ、クワガタムシが育つようになったといわれる。クヌギは推定で樹齢70年以上。5メートルほどの高さのところから樹液が流れ出ており、ここにカブトムシが留まって甘い汁を吸っている。さらにクワガタムシ、蝶も共存していて、いまや昆虫の育つ名所になった。

 ここ何年もの間、日本ではここ数年、森林の伐採、乱獲で昆虫が極端に激減したといわれる。そのせいか昆虫専門店、デパートなどで売っているものは南米や東南アジアからの輸入物が多いというから、それ故に日本のゴルフ場に育つ昆虫は希少価値があろう。

 カブトムシにとっては折角、美味しい樹液にありつけても烏という天敵に襲われるからゴルフ場の大木といえども絶対的なオアシスとはいえない。時には人間に捕獲されるからまるで地獄だ。昆虫にとって天国はないのか。昆虫が育つ環境は農薬なしの安全の証。だがムシたちにとってはその逆でもある。

【東京ゴルフ倶楽部のコース片隅の大木を仲良く歩くカブトムシとクワガタムシ】