Golferweb
■■ ゴルフ情報総合サイト ■■
ゴルフを楽しむコンテンツが満載!
 アプリ/コンペはリビングで参戦!
 
 


会員権相場が3倍の値上が・・・といわれるゴルフ場 番組名:ゴルフコース見聞録

更新日(2006/07/21)

 千葉県市原市新巻にある『キングス フィールズゴルフクラブ』(18ホール、丘陵コース)は昭和60年の開場だったが、バブル崩壊後に倒産した。発足直後は、東京都心とゴルフ場を結んでヘリコプターによる送迎が話題になった。『だが、接待用を主目的としていただけに、企業の接待費切り詰めの影響をモロに受け、多くの負債を抱えて倒産した』(ある会員)。その結果、民事再生の適用という推移をたどった。

 平成13年から神奈川県の磯子CCの関連会社である株式会社アークス(鈴木安永社長)が倒産したゴルフ場の経営を引継いだ。同社は旧ゴルフ場の98人従業員全員を再雇用し、鈴木社長の陣頭指揮によって再建に踏み出した。同時に300万円の入会金で新規に会員を募集して、入会金は再建のための資金に使われた。

 渋谷久夫総支配人は『ゴルフ場はお客様から一流といわれなければ、いいゴルフ場とはいえない』というトップの理念を踏まえ、『会社ぐるみで従業員に意識改革、コースの改造、ハウスの快適環境の構築に至るまで、真のゴルフ場の姿の追求に突っ走った』と語っている。

 苦闘5年を経た今日、キングスフィールズGCは公約通りコースの整備も万全、ハウス内も快適環境が整い、従業員の受け答えもはきはき。動きに活気がある。会員の要望を受け入れ、コースのグレードを高める改造計画も着々と手がけつつある。会員の一人、横田伸美さん(東京・世田谷区。株式会社伸栄社長)は『なんといってもトップ(鈴木社長)のゴルフに対する経験と知識の深さがものをいったと思います』と鈴木さんの存在を評価する。鈴木さんは法政大学の卒業だが、在学中はゴルフ部の一員として活躍した。数年間のサラリーマン生活を体験した後、父・藤二氏が創設した磯子CC(横浜市磯子区洋光台)に勤務しながらゴルフ場の実務体験を積んだ。学生時代は関東学生選手権や大学対抗戦を経験したことのある?実務、競技の両刀使い?だったからこそ『倒産したゴルフ場お見事に甦らせることができた』と大学ゴルフの同僚、後輩たちは鈴木社長の知識に一目置く。再建スタート時、300万円の新規会員募集は鈴木社長の交友関係、磯子CC、法政大学ゴルフ部OBを対象にした。千葉県下のゴルフ場数154、市原市内に34ヶ所、全国でも有数の集客合戦の激戦区である。そんな中にあって会員権相場が3倍に値上がりしたといわれるのは画期的なことである。

【写真はキングフィールズGCのハウスの景観】