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1勝より、まずは卒業証書 番組名:我、アマチュアナリスト(アマチュアゴルファー奮戦記)

更新日(2011/02/24)

 法政大学ゴルフ部の女子レギュラーとして活躍した綾田紘子さん(22)は昨年、女子プロのルーキーとしてプロツアーに登場して以来、賞金ランキングの49位(総額1600万余円獲得)に入る活躍で注目を浴びてきたが、残念なことに大学在学中、授業への出席日数の足からまだ卒業証書には手が届いていない。したがって在学中という資格で昨シーズンはプロの競技に専念してきた。彼女は在学中、競技中心の学生生活を送ったため授業に出席する機会を失うことが多く、4年間が過ぎた。

 法政大学法友会ゴルフ部のOB会(会長・田中誠氏)は、このままでは文武両道を理念とする大学の精神にそぐわない、と綾田さんに留年を促し、綾田さんもこの申し出を真摯に受け入れて、新しいシーズンも在学中という肩書きでプロツアーに出場し、競技の合間を縫って授業に出るという。

 同大学のOB会の幹部は『綾田君個人は卒業証書なしでもプロ生活を送れるかも知れないが、これでは大学の理念にそぐわない。ぜひ、卒業証書を手に入れてもらいたい』ということから、大学当局にも働きかけて、授業に出られるよう配慮をした。綾田さんは去る1月29日、ゴルフ部OB会主催の新年会に元気な姿を見せ、現役部員と懇談した。挨拶に立ち『諸先輩のご配慮で、不足している単位を取得するまで、競技の合間を縫って授業に出ます』と単位の修得に意気軒昂なところを見せた。

 大学ゴルフ部で活躍する学生たちは、部活の分野で好成績を残そうとすれは競技、合宿、練習、試合といった過密スケジュールに追われ、授業に出る時間が取れないのが現状だ。志半ばのまま大学を去り、プロの道を歩く学生も多い。先輩方に『早く1勝を!』と激励さたれた綾田さんは『正直なところプロの1勝より卒業証書が欲しい』と、当分はプロ、学生の二束草鞋で今季は競技に臨むそうだ。

《写真・今季の抱負を語るプロの綾田さん》

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