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知られざる東京大学ゴルフ部過去の実績 番組名:我、アマチュアナリスト(アマチュアゴルファー奮戦記)

更新日(2011/01/20)

 大学ゴルフ部の草分けは慶應義塾大学のゴルフ部だ。大正11(1922)年の創部である。次いで明治大学が古く昭和5(1930)年に部が創設された。ほぼ同時進行で学習院、法政大学のゴルフ部が次々に生まれた。

 一方、競技会は各校の部発足して以来、学校対抗戦が盛んに行われたが、一堂に会した競技会は昭和8(1933)年の関東学生ウィンタートーナメントが始まりである。

 この年ゴルフ雑誌(目黒書店刊)の主催で関東学生ウィンター競技会が東京・駒澤のゴルフ場で開かれた。その年の冬には駒澤ゴルフコースの主催による3大学連合トーナメントが実施された。この大会には法政、明治、東大(当時は帝大と呼称)の各校が参加し、帝大の弥永恭一郎が優勝している。

 東京大学ゴルフ部で最も注目を浴びたのは原田盛治である。原田は、家人の手引きで中学時代にゴルフを覚えた。高校時代(旧制浦和高校)にはすでに東京ゴルフ倶楽部会員に名を連ねていて、大人顔負けの活躍をした。東京大学(東京帝国大学)に進学し、学生ゴルフ界では久保田瑞穂(明治大学)と並んで学生ゴルフ界の中心的な存在で、慶應、明治、法政勢を圧していた。昭和14(1939)年には日本アマチュア選手権を制し、天才文武両道に長けた天才ゴルファーといわれた。

同じ東大ゴルフ部から近衞通隆(元東大史料編纂所)もいる。近衞は昭和24〜5(1945)年の関東アマチュアチャンピオン。部の指導役も務めた。  

現在東大ゴルフ部には男女併せて31人の部員がいる。昨年は関東アマと関東学生で東大ゴルフ部員の活躍が話題になった。近年にはめずらしいことだ。

主将の久保昂史が関東アマでホールインワンを達成し、夏の関東学生では高野隆が30位タイ。『東大ゴルフ部は近年にないほど戦力が充実しているので、ブロックの上位進出を目指したい』と久保主将は意気軒昂だ。格調高い伝統校の復活が注目される。

《写真・東大ゴルフ部の現有勢力》