| (63)ゴルフの元祖コルベン |
番組名:取材メモ・写真に見る日本のゴルフ史 |
更新日(2022/04/01)

ゴルフというスポーツは、スコットランドが発祥の地というのが定説になっているが、いや、オランダだ、中国だ、ヨーロッパだという幾多の説があり、これといった決め手がないのが現状だ。石井光次郎が日本ゴルフ協会の会長時代の1963(昭和38)年の4月のこと、日本ゴルフ協会の事務局にオランダの商社の東京支店からスポーツ用品らしい用具が持ち込まれたことがある。同社のフエルーフゼネラルマネージャーによると、オランダの古典的なスポーツの用具で氷上で遊ぶもの、という説明だった。早速、石井会長が絨毯の上でパティングフォームのスタイルでボールを転がしてみた。
この用具はコルベン(KOLVEN)という名の氷上スポーツ用のもので、ゴルフの元祖という説があり、16世紀から18世紀にオランダでは盛んに行われていたそうだ。オランダは寒い国で、氷上スポーツが盛んでスピードスケートでは優秀なスケーターを輩出しているのは広く知られている。
遊び方は長い棒でクリケットのボールを叩き数十メートル離れた的に当てる競技で、少ない数で当てた方が勝ちというゲームとのことだった。これが今日のゴルフに発展していったということは容易に想像できる。しかし、日本にも奈良朝時代に『打毬』という遊びがあった。西暦727年のことだが、正月になると王子たちが春日野に集まり打毬に興じたとのいわれがある。打毬は馬に乗り、2組に分かれて打毬杖で地上にある毬を毬門(ゴール)に投げ入れる競技である。
《写真・コルベンのクラブで試し打ちする石井・日本ゴルフ協会会長》
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