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最も簡単なクラブを使っているのはツアープロ! 番組名:ゴルフ業界最前線

更新日(2010/09/16)

 今 、1ヶ月に1回程度の回数で、ある工房のクラフトマンを中心とした人々とミーティングをしている。 クラブ開発に関してのミーティングで、もう、1年近くになるが、まもなくヘッドは完成の域に入ってきている。
今回は、クラブメーカーや通販関係業界からのではなく、全くの業界外からの話だった。 実は、クラブ開発のきっかけとなった言葉がある。
『ツアープロは、一番簡単なクラブを使っている!最も難しいクラブでプレーしているのは、一般ゴルファーだ。』 という話からはじまった。
なぜ、クラブ開発がはじまったかは、また今度の機会に話をするとして、 きっかけとなった言葉について、まとめてみよう。

一見、意味不明な言葉だが、話を聞いてみると内容はこうだ。
ツアープロ、特にクラブメーカーからバックアップを受けているプロたちは 当たり前だが、クラブを支給される。そのクラブを使って、「どこが良い」とか「ここが使いにくい」等 意見をフィードバックして、新製品が完成するわけだ。
もちろん、そのメーカーのクラブを使うこと、勝つことそのものが宣伝になっていることも目的の一つ。

 そのようなツアープロに支給しているクラブのチューニングを担当していたクラフトマン曰く、 「彼らの要求に合わせて、クラブを1本1本、ロフトライはもちろん、 シャフトのトルクから、そのシャフトの挿し方、グリップの重さを含めた 下巻きテープの巻数や厚さから、プロの好みに合わせてクラブを再セッティングしていく」という。
毎回、コース環境や体調に合わせて、クラブセッティングを変える。 要するに、自分が最も使いやすい様に、クラブを好きなようにいじっている(セッティング)しているわけだ。

それに対して、一般のゴルファーは、お店で買った万人仕様のクラブで、いろいろなコースに行って プレーをする。そして、そこそこのスコアーでまとめてくる。 自分にあっているかどうかわからないクラブで、スコアーをまとめる 一般ゴルファーこそが、本当は上手いゴルファーなのだ、という。
『ツアープロは、一番簡単なクラブを使っている!だから、上手くて当たり前! 本当に上手いのは、一般アマチュアゴルファーである! なぜなら、最も難しいクラブでプレーしているからだ。 プロは体力などパワーが、一般と違うから シャフトなど硬いフレックスXとかを使っているだけ!自分の好きなようにセッティングしたクラブとは、一番簡単なクラブなんだよ』だという。

話を聞くと、納得は出来る。納得は出来るが、何か心に引っかかる・・・・ きっとそれは、プロのセッティングをしてくれたクラフトマンにクラブを セッティングしてもらってプレーしても、90台を行ったり来たりしている私のプレーにあるのかもしれない。。。。

【写真:チューニングの主な作業(上/ロフトライ調整 下/シャフト抜き)】

レポート:野島 羚(のじま れい)
フリーライター。ゴルフ場の造成から、ゴルフ業界のブランド立ち上げなど多くの企画にかかわり、現在は、アジアでのゴルフ関連事業に関わっており、中国はもちろん東南アジアまで活動範囲を広げている