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伝統の技術は生きている 番組名:ゴルフ業界最前線

更新日(2010/05/13)

 昭 和40年代の中盤、"ジャンボ尾崎"の登場で、男子のプロゴルフが脚光を浴びるようになった。高額賞金のトーナメントが増えた。その時代、ゴルフ産業も急成長し、プレークラブの品質は外国製品を完全に追い抜いた。なかでも『ホンマ』のクラブは全ゴルファー垂涎の的だった。本間は昭和34年の創業で、本間敬啓さん、同裕朗さん兄弟が手掛けたクラブメーカーである。同社の製品(hiro honma モデル)はプロの間でも引っ張りだった。その機能的に優れたクラブは外国勢にも重宝がられたが、素材の変化という節目に他社に追い抜かれ、以前のような人気を失った。

 しかし、東京・神田(本間ゴルフ神田店。電話03-3255-0577)のショップが3月下旬にリニューアルされ、最新作の『BERES』が店頭に並んで古い本間ファンの間で話題になっている。

 BERESとはregal、evolution、sincereの3文字を組み合わせた造語だが、打感に重みがあり、ボールもよく飛ぶ。『これぞ、伝統の製造技術が生きている』とは試打したベテランゴルファーの声だが、このショップにはもう一つ、ゴルファーを支えるサービス機能が整っていること。日本プロゴルフ協会会員の市川信行さん(60歳)が控えていて、アフターサービスの一環として不具合クラブの調整から技術相談に応じている。市川さんは桜ヶ丘CCの出身のプロで、この道40年のベテラン。顧客の対応、丁寧な言葉遣い、立ち居振る舞いは、古きよきプロの気質そのもの。店内にはドライビングレンジがあり、購入に当たってはコンピューターによる計測に基づいて、店員全員で対応してくれる。本間の伝統が生きているショップである。

【写真・顧客の対応に汗を流す市川さん(左)】