感涙にむせんだ3人の顕彰者 番組名:孔球偉人列伝

更新日(2018/03/30)

  日本プロゴルフ殿堂(松井功・理事長)の第6回ゴルフ殿堂入りの顕彰を受けた3人を表彰する式典が3月23日、横浜のパシフィコ横浜で開催中の『ジャパンゴルフフェア2018』会場内の特設ステージで行われた。
    今回、顕彰を受けたのは藤井義将(故人)、金井清一、吉川なよ子の3氏で、青木功・日本ゴルフツアー機構会長から顕彰の表彰状と記念のトロフィーがそれぞれに贈られた。

    藤井義将氏は数年前に他界しているため、ご子息の藤井久隆氏(麻生飯塚GC支配人)が代理で出席し、金井、吉川の両氏も元気な姿を見せた。

    藤井氏は昭和46年、日本オープン選手権の優勝を始め数々のプロシニア競技に勝っている。プロの振り出しは福岡の和白でプロ入り後、埼玉県の霞ケ関CCでは当時としては異色のトーナメントに専念するプロとしての契約を結び、関東を舞台に活躍した。

    金井氏は近年、健康を害したためプレーから遠ざかっているが昔ながらの笑顔を見せた。雪国・新潟の出身で高卒後、東京・秋葉原の電気店に就職したが、たまたま会社のビルの屋上にゴルフの練習場があり、社長の手引きでボールを打ったのがきっかけになって独学で履修しながらプロを目指した。日本プロゴルフ選手権を始め草創期の日本シニアオープン選手権では3連勝という金字塔を打ち立てている。

    紅一点の吉川さんは北海道・定山渓の出身。滋賀県の皇子山CCにキャディーとして就職し、退職後ゴルフを履修しながらプロを目指した。1972(昭和47)年にプロテスト競技に合格し、現役時代には日本女子オープンを始め計29競技に優勝している。細身の体ながら粘り強いゴルフを展開する姿から『おしんプロ』というニックネームがついた。
    『おしん』とは明治、大正、昭和の時代を我慢強く生き抜いた山形の農家で育った女性の一生の物語で、昭和58年NHKの連続テレビドラマとして放映された人気番組の主人公だった。

    表彰を受けた3人は会場を埋めた数百人の参列者に向かって壇上からそれぞれが感想を述べたが3者とも感極まって言葉を詰まらせる場面があった。金井さんは『有難う』と大声で叫んだ後、プレゼンターの青木さんに抱き着くように泣き崩れ、参列者の涙を誘った。3者とも『ゴルフのお陰です』とゴルフ礼賛の言葉を連発していた。

《写真・第6回日本プロゴルフ殿堂顕彰者の表彰式風景、壇上から謝辞を述べる吉川なよ子さん、右はプレゼンターの青木功さん》