更新日(2012/04/19)
博士論文の執筆に挑戦したきっかけは、96(平成8)年、広島県内のゴルフ場に勤務していた長男を事故で無くしたことにある。『長男はゴルフを愛好し、将来はゴルフに関わるビジネスに就くことを夢見ていた』(坂本さん)。 ところが不幸なことにゴルフ場に勤務中、事故に遭遇して亡くなり、見果てぬ夢に終わった。不憫に思った坂本さんは愛息供養のためにとゴルフ史の研究を志した。同県府中町の職員の職を辞し、それ以来、坂本さんは全国のゴルフ場や図書館を歴訪して資料の収集に走り、多くの文献に目を通した。また有識者からの情報をまとめた。2006年には広島大学大学院に入学し、約5年の歳月をかけて学術論文をまとめた。その間、無収入になった坂本さんを支えたのは公子夫人だった。同夫人は太極拳の師範で、家庭の主婦と家計を支える二役をこなし、昨年秋、夫妻にとっては念願の博士号取得という最高の朗報が舞い込んだ。 坂本さんは論文執筆のために収集した資料は個人のためでなく、今後ゴルフ史やスポーツ史を学んだり、研究の対象にすることを志す若者がいれば、公開したい、と自宅に『公樹庵』と命名した、日本一小さ私設の図書館を開設した。坂本さんは『先人の苦労を礎に、いまのゴルフがある。これまでに集めた資料が一助になれば。・・・』と心境を語っている。公樹庵の電話082(928)3247。 《写真・富士CCのハウスでくつろぐ坂本夫妻》
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