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更新日(2007/06/27) 今年のU.S.オープンゴルフ選手権は屈指の難コースといわれるオークモントCC(米・ペンシルベニア州)で行われ、アルゼンチンのアンヘル・カブレラ(37)勝ってゴルフ史に新しい一ページを書き加えた。この難コースで72年前(昭和10年)やはりU.S.オープンで日本の若いプロが脚光を浴びた後世に没すべからざる快挙があった。その主は中村兼吉(なかむらかねきち。昭和49年、64歳で死去)。日本のゴルフ草創期のプロで、"兼さん″のニックネームで親しまれた。兼さんは神奈川県にあった藤澤CCや大連・星ヶ浦CCの所属プロとして活躍し、昭和7年に関東プロ、翌8年には日本オープンそれぞれ優勝した名手だ。 昭和10年、日本の若いプロ6人がアメリカに遠征した。安田幸吉を主将に浅見緑蔵、宮本留吉、陳清水、戸田藤一郎に中村兼吉もメンバーとして参加して日米対抗戦を戦った。対抗マッチは42戦行われた。その合間を縫ってU.S.オープン(オークモントCC)に特別扱い(予選免除)で出場した。兼さんは325のスコアで58位タイになり、日本のプロの大健闘にアメリカの放送局は驚いて兼さんをインタビューした。 『あなたはいつ、ゴルフを始めたか』 『日米のゴルフの比較』 『今後アメリカに留まる意思はあるか』など。 加沼豊監督(元程ヶ谷CC支配人)の通訳で兼さんの一世一代の声がラジオを通じて全米にくまなく流れた記念する一ページがある。 |