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更新日(2010/08/12) 日韓併合条約発効から100年の時が流れた。日本のアマチュアゴルフ界にはかつて『アマチュア東西対抗』という伝統競技がり、勝利チームには菊の紋章がついた3宮殿下下賜の盃が贈られた。3宮殿下とはゴルフを愛好された朝香宮鳩彦、東久邇宮稔彦、李王垠各殿下のこと。盃は東西の交流とゴルフ振興のために下賜された。 盃を下賜なさった一人、李王殿下は朝鮮王朝最後の皇太子といわれ、日韓併合を機に1908(明治42)年、11歳の時、伊藤博文の手で日本へ連れて来られて、日本で学んだ。『人質』ともいえる連行に、当時、朝鮮国民は猛反対した。まさに日韓併合を象徴する出来事だった。李殿下は陸軍の士官学校に学ばれ、終戦時は日本陸軍の中将だった。1920(大正9)年、皇族の梨本宮方子女王とご結婚。戦前はご夫妻でよくゴルフを楽しまれたが、戦後は収入の道を閉ざされたため生活に困り、《竹の子生活》を余儀なくされた。東京・赤坂にあるプリンスホテル(旧館)は、かつてのお住まいだったが、いまは西武グループの施設になっている。 東西対抗競技は昭和45年に廃止されていまはなく、李王殿下はこの年、1970(昭和45)年、望郷の念を抱いたまま他界された。
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