Golferweb
■■ ゴルフ情報総合サイト ■■
ゴルフを楽しむコンテンツが満載!
 アプリ/コンペはリビングで参戦!
 
 


カナダカップから50年 番組名:ゴルフ温故知新

更新日(2007/11/19)

 日本で初めてのゴルフの国際競技『カナダカップ』が開催されて50年の歳月が流れた。ゴルフの神様サム・スニード(米)を筆頭に黒漂の異名を持つゲーリー・プレーヤー(南ア)、ジミー・ディマレー(米)、ダイ・リース(ウェールズ)、ピーター・トムソン(豪)などこの時代の世界的な名手を含む32か国の精鋭が集い、国の名誉と威信をかけて戦った。日本は中村寅吉、小野光一のコンビが地の利を生かしてよもやまさかの優勝(個人、団体とも)を勝ち取り、日本のゴルフは一躍、世界に知られるところとなったのである。

大会は、秋も深まった10月24日から4日間、霞ヶ関CC東コースで行われた。連日2千人を越える観衆が詰め掛け、名手の妙技に酔いしれた。この模様は日本テレビから実況中継され、ゴルフというスポーツがお茶の間に流れ視聴者はゴルフを知った。ここからゴルフは大衆化の方向に進み、いまや国民体育大会の競技種目になるほどの普及振りだ。

いまカナダカップは67(昭和42)年からワールドカップと名称が変わり、スポンサーも変わったので、創設期の精神が不明確になりかけている。開催から半世紀を経たのを機会に、創設時の精神を明確に伝えたい。大会のパトロンは原子力潜水艦を建造したゼネラルダイナミック社のジョン・ホプキンス会長だ。大会の意図は原子力の平和利用。この精神に賛同したのは国務大臣を歴任した正力松太郎氏だったことから、国際ゴルフ連盟、日本ゴルフ協会、読売新聞社三者の共催になった。

【写真・カナダカップで人気物だったサム・スニードとスニードを補佐して話題になった女性キャディの川目くら子さん=霞ヶ関CCで】